海外旅行の計画を立てる時、ホテル選びに迷う人は多いのではないのでしょうか。
旅のあらゆる準備や手配がネットでできるようになり、個人旅行のハードルは下がっていますが、始めて訪れる異国の地のホテルを選ぶのは難しいですよね。
旅行が趣味の私はこれまで何十回と海外を旅行しており、観光ももちろんのこと、ホテル滞在も楽しみのひとつとなっています。
今回は、海外ホテルを選ぶ時と予約時に失敗しないために、私がホテル選びで重要視しているポイントについてご紹介します。
ホテルを選ぶ時にチェックすべきポイント
ホテルを選ぶ時は、以下の3つのポイントの観点で、気になるホテルをチェックしています。
- 立地・アクセス
- 設備・サービス
- 旅先での過ごし方(観光プラン)に合っているか
これ以降では、3つのポイントについてひとつずつ詳しく説明していきます。
アクセス・立地
ホテル選びで私が最も重要視している、と言っても過言ではないのがアクセスと立地です。
各地を移動する観光メインの滞在であればあるほど、なおのこと重視しているポイントです。
アクセス・立地については、以下の2点をチェックします。
- 空港ーホテル間のアクセス
- 最寄り駅からの距離とホテル周辺の環境
空港ーホテル間のアクセス
不慣れな土地をスーツケースを引っ張りながら電車やバスを乗り継いで長時間ホテルまで移動するのは大変です。
海外では道がきれいに整備されていなかったり、全ての駅構内にエレベーターやエスカレータが設置されているとも限りません。
また、明らかに観光客という見た目で不慣れな土地を歩き回るのも、防犯上よろしくないと考えています。
そのため、以下のポイントに着目して、空港ーホテル間を便利に移動できるホテルを選ぶようにしています。
- 空港から直通でアクセスできる駅(バス停)の近くで探す
- 空港直通駅周辺で見つからない場合でも、乗り換えは1回まで
- ホテルが提供している空港送迎サービスを利用できないか
電車移動の場合は、乗換回数と徒歩時間(駅・バス停からの距離)が最小限になるような場所でホテルを探します。
例えば、私がマレーシアで宿泊したヒルトンクアラルンプールは、空港から電車一本で移動できるKLセントラル駅に直結しており、アクセスと立地重視で選びました。
空港へのアクセスが良いと、最終日も空港に向かうギリギリの時間まで観光を楽しむことができます!
また、公共交通機関でスムーズに移動できなくても、ホテルが空港から送迎車を出している場合もありますので、確認するようにしています。
ちなみに、私は空港からの移動にタクシーは極力利用しないようにしています。
タクシー会社やドライバー次第で、安全面や料金が一律でないことに不安があるからです。
また、現地到着時間によっては利用できるタクシーが一台も無いなんてことも…。
そのため、何度も訪れたことのある場所で治安に不安がなく、私自身が現地語で値段交渉やトラブル対応ができる場合のみ、利用することにしています。
最寄り駅からの距離とホテル周辺の環境
これは、特に公共交通機関が発達している都市の場合、移動手段は電車やバスがメインとなります。
ホテルが最寄りの駅やバス停と離れていると不便なので、GoogleMapを用いてホテル〜最寄りの駅・バス停間の距離を確認します。
また、GoogleMapのストリートビューでも確認し、ホテルから最寄り駅まで徒歩で通る道について、
- 地図上では近い距離に見えても、遠回りや坂道(階段)が多い道ではないか
- 雰囲気や治安が悪そうな道ではないか
という観点でもチェックしておきます。
サービス・設備
サービスと設備もしっかり確認しておきたいポイントです。
これらを確認するためには、
- ホテルの公式ホームページ
- 口コミサイト
- 個人のブログ
を活用します。
ホテルの公式ホームページ
ホテルの公式ホームページでは基本情報を確認しますが、チェーン展開している有名ホテルであればあるほど、あまり参考にはしていません。
チェーン展開でないホテルや、個人経営のホテルなど、あまり名の知れていないホテルであれば、
- ホームページの作りがあまりにもお粗末ではないか
- 現地語だけではなく多言語対応されているか
を確認し、そのホテルの信頼度をチェックします。
これは、万が一、予約時や宿泊中に何かトラブルが発生した時、外国人旅行者に対してもメールや英語で対応してくれそうか、という判断基準になると考えているからです。
実際に宿泊した人のレビューを必ず確認
公式ホームページよりも確実性が高い情報として、ホテルの実状がわかる個人のレビューやブログを深く読み込むようにしています。
個人レビューはその人が利用した設備やサービスについて、感想が載せられているのでホテルの実状を確認できます。
私がいつも利用しているレビューサイトは、トリップアドバイザーです。
トリップアドバイザーは世界最大のレビューサイトなので、レビュー数も多く信頼度も高いです。
5点満点中評価であれば、5点や1点を付けているレビューは感想が大きく偏っているので、3点、4点台のレビューに書かれている良かった点と悪かった点の両方を確認して、判断しています。
また、個人が撮影した写真も確認しています。
これも、個人のブログやトリップアドバイザーのレビュー記事に掲載されているものを確認します。
公式ホームページの写真は、ホテルができて間もない綺麗な状態の頃に撮影されていたり、修正されていたり、お部屋が広く見えるアングルで撮影されていたり…と、いわゆる宣材写真が掲載されています。
実際の宿泊者が利用した設備やサービスのレビューを確認することで、「泊まってみたら期待や想像とかけ離れ過ぎていた…!」という状況を未然に防ぐことができます。
過ごし方(観光プラン)に合っているか
これは、これまでにご紹介した立地や設備のポイントと似通った部分もあるのですが、そのホテルは現地での過ごし方(観光プラン)に合っているか、という点でもチェックが必要です。
例えば、1日中観光するプランの場合、ホテルの滞在時間は短く寝るだけのお部屋となるので、最低限の設備でよいでしょう。
その代わり、立地や交通の便が良いホテルを選びます。
一方、ホテルでゆったり過ごすことが旅行の目的の場合、広いお部屋でサービスと設備が充実し、ホテル内レストランの評判も良いホテルがよいです。
この場合、交通アクセスが良いことに対する優先度は下がります。
ホテル選びの段階で詳細な旅行プランを立てる必要はありません。
アクティブに観光する、ホテルでゆっくり過ごす、美味しいレストランを巡る、など、何らかの切り口で旅の方向性をざっくりと決めておくと、ホテルに求める条件が明確になり、ホテル選びがはかどります。
9日間のハワイ旅行では、アメリカンスタイルの食事が外食続きになるのは胃腸にもお財布にもよくないと考え、お部屋でも簡単な調理ができる、キッチン付きのお部屋を条件にホテルを探し、トランプホテルに宿泊しました。
泊まりたいホテルが見つかったら…予約時のポイント
泊まりたいホテルが見つかったら、いよいよ予約です。
ホテルを予約するにあたっては、予約前に複数サイトをチェックします。
料金比較サイトを利用して最安値を把握する
先ほどもご紹介したトリップアドバイザーは、レビューだけでなく、数多くのホテル予約サイトが出している宿泊プランの料金を比較しやすいように一覧で表示してくれます。
トリップアドバイザーを起点として、予約サイトごとの料金プランを比較する方法がわかりやすいです。
自分でホテル予約サイトに1つずつアクセスし、料金を確認するのは大変です…。比較表示してくれるサイトはありがたい!
トリップアドバイザーを確認すれば、泊まりたいホテルの最安値プランを提供している予約サイトはすぐに見つかります。
しかし、料金だけを見て最安値プランに予約を入れると、思わぬ落とし穴にはまることも…。
ホテル予約の際は、他にもチェックするべきポイントがたくさんありますので、ここからひとつずつご紹介します。
最安値のプランが良いとは限らない
様々なホテル予約サイトがありますが、それぞれ金額や条件が異なります。
複数サイトを見比べ、目立つように表示されている金額だけで判断せず、自分にとってベストな条件で予約できるように、以下のポイントをチェックしていきます。
- キャンセルポリシー
- 支払いのタイミング
- 決済通貨
- 税込金額が表示されているか含まれているか
- 利用できる特典が付いているか
キャンセルポリシー
予約後の変更・キャンセルでキャンセル料発生の有無と条件を確認します。
キャンセル料発生の条件は、どの予約サイトでも大きく分けて概ね以下の2パターンで設定されています。
- 予約後キャンセルは必ずキャンセル料が発生
キャンセルのタイミングに関わらず、宿泊料の100%がキャンセル料として発生 - 一定の基準日まではにキャンセル料が発生しない
宿泊◯日前まではキャンセル料無料。
宿泊×日前からは宿泊料の30%がキャンセル料として発生
①の宿泊料100%のキャンセル料が必ず発生する条件の方が宿泊料が安く設定されていますが、他に魅力的なホテルを見つけたり、急に予定が変わって旅行に行けなくなってしまった…といった場合に柔軟な変更ができなくなります。
確実に旅行に行けるかわからないけれど、とりあえず希望のホテルを先に抑えておきたい、という場合は特にチェックが必要です。
ホテルは早めに押さえるけど、急な予定変更も心配…というタイプの私は、予約後しばらくはキャンセル料がかからないプランでいつも予約しています。
支払いのタイミング
予約した時点で支払(クレジットカード決済される)が発生するパターンと、宿泊後にクレジットカード決済されるパターンがあります。
宿泊時に、ホテルで現金支払することを選択できる予約サイトもあります。
ホテル支払いの場合でも、ノーショー(予約を入れたのにキャンセルせずチェックイン当日に現れない)に備えて、クレジットカードの登録は必須としている予約サイトが多いです。
決済通貨
予約サイトによっては、決済通過が日本円ではないことがあります。
この時、どのタイミングで決済されるかで適用されるレートも変わってくるため、日本円に直した時の金額が高くなることがあります。
先述の支払いタイミングと併せて考えた時、予約時は安くてもチェックアウト時に決済金額を確認したら、レートが悪くなっていて想定より高かった…なんてことも。
支払い通過が円以外の場合、為替レートが動くことで宿泊料に影響することを念頭に置いておきましょう。
税込金額が表示されているか含まれているか
表示されている金額は税込価格かどうかも重要な確認ポイントです。
一見安く見えても、宿泊税などの税金が含まれていない税抜き価格で表示されている場合があります。
この場合、表示金額の下などに小さく「+税」と書かれていたり、注意書きの欄に「宿泊税◯%が加算される」と小さく記載されていたりすることも。
予約手続きを進めていき、決済画面では税込の最終的な金額が表示されますが、その時になって始めて「思っていたより高い!」ということにならないよう、「この金額は税込か?」と、常に確認するようにしましょう。
利用できる特典がついているか
予約サイト独自のキャンペーンとして、例えば以下のような特典があります。
- 朝食無料
- お部屋ランクアップグレード
- ホテル内レストラン等で使えるバウチャー券
複数サイトを比べた時に、日程、部屋のランク、金額が同じでも、その中のひとつの予約サイトで提供されているプランのみに特典が付いていることもあります。
もともとホテル内レストランを利用する予定がある場合は、バウチャーが付いているプランはお得ですよね。
活用できる特典がないか、という観点でも複数サイトの条件を隅々まで確認していきましょう。
まとめ:納得できるホテルに信頼できるサイトから予約を入れる
ここまでで、海外ホテルの選び方と予約時のポイントについてご紹介しました。
- 立地・アクセス
- 設備・サービス
- 旅先での過ごし方(観光プラン)に合っているか
大まかな旅の目的や現地での過ごし方をイメージし、ホテル内外の環境や設備で必要なものと不要なもの、ホテルに求める絶対条件などを簡単に整理すると、ホテル探しがスムーズに進みます。
また、同じホテルでも予約サイトによって、金額だけではなく諸々の条件や特典が異なります。
以下のポイントに気をつけながらチェックしていきましょう。
- キャンセルポリシー
- 支払いのタイミング
- 支払い通過
- 税込金額が表示されているか含まれているか
- 利用できる特典がついているか
この記事の内容を参考に、旅先でのプランに合った満足できるホテルを見つけて、旅を満喫してください!
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