SNSを通じて人気に火がつき、京都の新たな観光スポットとして話題となっている瑠璃光院。
瑠璃光院の春の特別拝観に行き、限られた期間しか公開されていない絶景を見てきました。
特別拝観の様子について、アクセスや駐車場の情報とあわせてご紹介します。
2020年11月に紅葉を見に、秋の特別拝観に行ってきましたので、その時のことも別記事で紹介しています。
春の青紅葉の景色とは全く異なる、秋の紅葉の様子もご覧ください!
瑠璃光院ってこんなところ!
京都八瀬にある数寄屋造の名建築
瑠璃光院は、京都市左京区の比叡山のふもとの集落、八瀬(やせ)という場所にあります。
「八瀬」の地は、「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒されてより、平安貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷として愛されてきました。
大正末から昭和の初めにかけて、12,000坪の敷地に延べ240坪の数奇屋造りに大改築するとともに、自然を借景とした名庭を造営。建築にあたった棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作と伝えられます。
出典:瑠璃光院
八瀬は、古くから平安貴族や武士に親しまれた由緒ある地なんですね。
建物は昭和の初めの大改築によって、数寄屋造りで建てられています。
庭は、数十種の苔で地面が絨毯のように覆われており、瑠璃色に輝く浄土の世界を表わしていることから「瑠璃の庭」と呼ばれています。
住所 | 〒601-1255 京都府京都市左京区上高野東山55 |
電話番号 | 075 (781) 4001 |
拝観時間 | 通常非公開 年2回の特別拝観時は10:00~17:00 ※予約受付なし |
駐車場 | 無 |
ホームページ | 公式 http://rurikoin.komyoji.com/lp/ |
観光できるのは年2回の特別拝観のみ
瑠璃光院は、春と秋の年2回、「特別拝観」として一般公開されています。
特別拝観は、例年決まった期間に開催されています。
期間 | 春:4月〜6月 秋:10月〜12月 |
拝観時間 | 10:00~17:00 |
拝観料 | 一般2,000円 |
春の特別拝観の様子を紹介!
コロナの影響?待ち時間無しで入場
八瀬比叡山口駅から5分ほど歩くと、瑠璃光院の山門に辿り着きます。
山門の前の道を挟んだスペースには、並び順路を示すロープがズラッと張られていました。
今回は、Go To トラベルキャンペーンが始まる前の7月の週末に、開門の10時を少し過ぎた頃に到着したのですが、並んでいたのは私の前後に数名ほどで、こんなに長い順路なんて必要ないほどに人がいませんでした。
これも、コロナの影響なのでしょう。
山門をくぐって左手すぐのところで拝観料を払い、石造りの階段を登りながら書院の建物まで進みます。
目の前に趣ある素敵な庭園があらわれ、この時点で早速「わぁ…!」と歓声をあげてしまいました。
話題の絶景は書院2階へ
書院に入り口で靴を脱ぎ、係の人から靴入れ袋、写経セット(用紙とボールペン)、ミネラルウォーターの一式を受け取ります。
順路に沿って、まずは2階から見て回ります。
2階に着くと、早速話題の絶景が御目見です。
インスタで偶然写真を見て瑠璃光院のことを知った時は、この景色どうなってるの!?と不思議に思ったのですが、ここでやっと全貌が見えました。
和室の真ん中に表面がツヤツヤピカピカの机が置いてあり、これが窓の外の景色を映し出しています。
机は触れてもよいものなので、机の上にカメラを置くと、インスタで見たあの写真を自分でも撮ることができます。
別アングルからもう一枚。
開放的な大きな窓から見える緑の景色は、水面に映し出されているようです。
写経体験もできる
2階では、写経ができるスペースもありました。
席はたくさんありましたが、列に並んで順番を待ちます。
コロナ対策で、写経が終わった人が席を立つと、先に係の人が除菌剤で机を拭いてから案内してくれました。
席は、空いた順で案内されるので自分では選べませんが、偶然窓に面した席に座ることができました!(壁に面した机で通路を背に、という席もあるので、これは運次第です…。)
灰色の文字で書かれているお経をボールペンなぞって、日付、名前、住所、願い事を書くというものなので、誰でも簡単に写経をすることができます。
写経の用紙は、1階出口の手前に回収箱があるので、最後に入れて帰ります。
書院1階からの眺めも素敵
2階で景色をたのしんで、写経を済ませたら、次は1階です。
縁側に腰掛けながら、瑠璃の庭を眺めることができます。
縁側の床もツヤツヤで、景色が反射していました。
2020年の春の特別拝観は、コロナウイルスの影響で例年とは異なり、2020年6月1日~7月31日の期間で開催されていました。
2020年の秋の特別拝観は、例年通り10月1日〜12月10日の期間で開催されましたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、事前予約制で拝観人数を制限していました。
秋の特別拝観については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
瑠璃光院の基本情報とアクセス
電車、またはバスのどちらを利用しても行くことができます。
- 電車でのアクセス
-
「出町柳駅」から叡山電車(八瀬比叡山口行)にて終点の「八瀬比叡山口駅」下車
「八瀬比叡山口駅」から徒歩5分 - バスでのアクセス
-
地下鉄「国際会館駅」から京都バス(大原・小出石行)にて「八瀬駅前」下車
「八瀬駅前」バス停から徒歩7分
ちなみに、京都駅から電車を利用すると、以下のような経路になります。
- 京都駅から電車でのアクセス
-
京都駅(JR奈良線)→東福寺駅
↓
東福寺駅(京阪本線)→出町柳駅
↓
出町柳駅(叡山電鉄叡山本線)→八瀬比叡山口駅
今回は、京都駅から徒歩3分の三井ガーデンホテル京都駅前に宿泊していたので、私も京都駅からの経路で行きました!
駐車場は無いので自家用車はNG
瑠璃光院には、駐車場が無いので自家用車で行くことはできません。
公式ホームページにもはっきりと記載がありました。
駐車場はございませんので、公共交通機関をおすすめします。
自家用車でお越しの場合は、京都市出町駐車場をご使用ください。駐車場からは、下記、鉄道をご利用ください。
叡山電鉄「出町柳駅」まで徒歩5分、 「出町柳駅」より「八瀬比叡山口駅」まで14分です。
出典:瑠璃光院
瑠璃光院周辺は地元の方が住んでいるお家もあり、また、ハイシーズンは観光客で人通りも多くなりそうと感じられたため、車での通行は難しそうでした。
そもそも、利用できる駐車場が無いので、車以外の手段を使いましょう。
駐車スペースを予約しておけば、探し回る必要がなくて時間の節約に!ハイシーズンは、どこも満車で空いている駐車場が見つからない…という最悪のケースも回避できて安心です。
貸切観光タクシーでの観光
電車・バス・自家用車以外の手段として、貸切観光タクシーをチャーターして、京都各地に点在する観光地を巡る方法も。
貸切観光タクシーは、現地オプショナルツアー予約サイトのVELTRA(ベルトラ)を通して予約することができます。
京都の有名どころを巡るルートがあらかじめ設定されたものから、行きたい場所だけ巡るルートを完全自由に自分で組めるものまで様々です。
人数、時間、車の大きさ次第では、公共交通機関を乗り継いで移動した時の全員分の電車代・バス代よりもお安くなることも。
瑠璃光院の周辺では、貸切タクシーを多数見かけたので、利用されている方も多いようです。
出町柳駅から乗った叡山電車は一両列車で小さく、観光客で賑わうシーズンだと満員電車になるのでは…?と思うと、貸切タクシーは快適そうです。
まとめ:瑠璃光院の特別拝観料は高いけど行く価値あり!
以上、瑠璃光院の春の特別拝観の様子や、アクセス、駐車場についてのご紹介でした。
今年はコロナの影響で、特に混み具合は例年と異なり、ゆるやかな賑わいでした。
その分、待ち時間はなく、他の観光客が写り込まない写真を撮りながらゆっくり見てまわれたのはよかったかなと思います。
拝観料も2000円と良いお値段ですが、広い窓から見える緑一面の景色は圧巻で、限られた期間しか公開されていない特別感のある景色は、見る価値ありです。
京都へ行く際は、ぜひ特別拝観の期間とタイミングを合わせて瑠璃光院へ訪れてみてください。
また、春と秋の2回訪れることで、季節ごとの景色の違いも楽しむことができます。
秋に紅葉で真っ赤に染まった景色の様子は、こちらの記事をご覧ください。
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